匣入り加菜子
植物少女園
タッチが独特でとにかく個性的・・・な石長さんの作るフィギュアは特に女性向けな印象があれど、いやいやどうして男客も少なからず居るだろうと思います。実際に知人数名は買い込んでるハズだし、かくいう自分も初期作品とかですが持ってますので。
商業とは違って彼女がGKディーラーとして作るモノはその殆どが「儚い・細い・怖い」ってな印象でしょうか?だから際立ってると思うんですが、そう思ってたらいきなりタイバニをやったりとココも毎度目が離せないディーラーさん・・・ってなんかイベントレポートみたいになっちゃってますが(^^ゞ。
そんな彼女のキットを塗る機会が・・・って事で嬉々として彩色しましたヨ。このアイテムならもっとエゲつなくできるんですが、流石に最初はマズかろうって事でオーソドックスに塗りました。京極夏彦の「魍魎の匣」の登場人物、つまり一応キャラものなのでイメージを踏襲する事を優先したワケです。しかし次に塗る機会が有ればやっちゃいますケドね(笑)
展示した時に傾斜が懸かる下の台はレジン製で木目塗装をしています。白木の箱に対して紫檀の台、まるでお葬式ですが・・・なんとも死の匂いが漂う作例と相成りました。てかそういうキットなんで存分にやりましたサ(笑)。出来れば箱の蓋に封印したいところなんだけど、そうすっと妖怪になっちゃう?
アニメ版では無く原作版なのが石長さんの面白いところ。その原作に於いて加菜子の入れられてる箱は鉄製らしいんです。ただその箱をもってうろつくって話なら軽量の方が良くね?って事で、また誘拐者の恐らくお手製だろうからって自分なりの考えで白木の箱にしてしまいました(なんかそういうところをどうしても考えてしまう性格なので^^;)。 なので原作に忠実に行くなら箱は「鉄」で塗るのが正解だろうと思いますが・・・まぁ木目が描きたかったんです単純に(笑)

ところでタイトルの「匣」はこの箱の事では無いだろうと思います。加菜子の生命を維持する施設を評してそう呼んでる・・・とアニメの方は観ましたからそう解釈しています。因みにアニメ版では首だけでしたよね?いずれにしてもキッつい話なんですが、そういうのが好きな人は視聴もしくは一読あれ。

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